NARUTO【テンカカ】

□いつかきっと【SIDE:K】
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「カカシ先輩、そんな所で眠るとカゼ引いちゃいますよ」

台所で皿を洗っているテンゾウがカカシに声をかける。
夕食の後片付けを任せきりにしているのは申し訳ないと思いながらも、リビングでカカシは横になっていた。

(わかってるよ。そんなこと。そんな言葉じゃなくて、
もっと他の言葉を聞きたいんだけどね、オレは)

「んー」

曖昧に返事をしたカカシはそこから動く気配を見せない。
任務明け、テンゾウの部屋に上がりこむのが最近のカカシの習慣になっていた。
飯は上手いし至れりつくせりの環境を提供されれば入り浸ってしまいたくなるのは仕方ない。
と自分に言い聞かせながら、カカシはテンゾウに甘えている。

(他の人にもこんなに優しいのかな? 『カカシ先輩だけですよ』って言って欲しいな。
だってテンゾウのこと好きなんだもの)

「先輩」

皿を洗い終えたテンゾウがカカシのところにやってきた。

「歯磨いて着替えてベッドで寝てください」

(なんか、子ども扱いされてない? というかオレのが年上なんですけど。
っていうか、もっと優しい言葉を掛けて欲しいんだけど)

ちゃんと聞こえてはいるが、素直に聞きたくないカカシは無視してリビングに横になったままでいた。
するとテンゾウが顔を近づけてくる気配がした。

「寝たふりしてもダメですよ」

(バレてるのね。ここで粘ったらキスの一つでもして欲しいところだよ、テンゾウ。
・・・でも多分無理だよね)

「・・・わかったよ」

観念したカカシは起き上がった。

(キス以外でも、『仕方ないですね』とか言って、眠りこんだオレの隣で一緒に寝るとかさ。
肩でも抱いてベッドまで連れてって一緒に眠るとかいろいろあるでしょうに)

洗面所でカカシは自分用の歯ブラシを手に取る。
何度も泊まりに来るので自分用を置いているのだ。
歯ブラシだけじゃなく着替えやカカシ専用の食器等、
カカシ用の荷物はテンゾウの家の至る所にある。
テンゾウの家は居心地がいいから、泊まる頻度が高くなっていて必要になったからというのも理由の一つだった。

(ま、オレ以外を居座らせないためでもあるんだけどね。
恋人ではない今の状態だとこれくらいしか出来ないから仕方ないよね)
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