NARUTO【テンカカ】

□いつかきっと【SIDE:K】
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テンゾウがカカシに先輩以上の想いを抱いているのは感じていた。
カカシはそんなテンゾウに想いを寄せている。
いわば両想いだ。

普段は積極的に接点を持ったり、至れりつくせりなのに、
肝心なところでは言葉や態度に出さない。
むしろ避けられているといった方がしっくり来るほどテンゾウはカカシを遠ざける。

(ちゃんとした理由があればオレだって潔く諦めるよ。
期待させるような態度を取るからオレも期待しちゃうんだよ)

「・・・・・・」

テンゾウは黙り込んだままだった。

(こんな顔させたわけじゃなかったのに)

「ゴメンね、テンゾウ。おやすみ」
「あの、カカシ先輩っ!」

呼びかける声を無視して寝室へ向かいドアを閉めた。
鍵を掛けることはしないが、テンゾウもそれ以上は踏み込んでこない。

(オレのこと大好きオーラを出しまくってるくせに・・・)

今までのカカシなら、相手に遠慮などせず、自分のしたいようにしていた。
なのに何故かテンゾウ相手だと上手く出来ない。

「はぁ・・・」

ため息をついてカカシは眠りにつく。

カカシにとってテンゾウがそれほど大事という事に他ならないのだが、
今のカカシはそれに気づいていなかった。

(早くオレに好きって言ってよ、テンゾウ)

END
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20131008
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