NARUTO【テンカカ】
□僕の気持ちに気づいてください※
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(やっぱりな・・・)
隣に座ってテンゾウは確信した。
僅かだがカカシから血の臭いがする。
上忍のSランク任務後に違いない。
カカシはテレビへ視線を向けたまま黙々とビールを飲み続ける。
「カカシ先輩、明日は休みですか」
「ん、休み」
今は、カカシの代理で班の隊長をしているため、テンゾウは暗部としての任務やSランク任務には就いていない。
忍のレベルにもよるが、任務内容によっては人を殺めることもある。
暗部にいたテンゾウだからわかることだが、そんな任務の後は興奮状態が続き性欲が異常に高まるのだ。
一人でこの興奮をおさめるより誰かを求める方がおさめやすいことも知っている。
こんな時のカカシはテンゾウに性欲解消を求めにやってくる。
「テンゾウ・・・」
カカシはテンゾウの腕を掴んだ。
昔から男女問わず相手に不自由する事はないと噂を聞いたことがある。
何故、カカシがテンゾウを選んだのか理由はわからない。
密かに想いを寄せている相手に求められれば、関係がどうであれ断ることはしない。
テンゾウが断ればカカシは別の相手を探しにいくのだから。
「・・・して」
直接的な言葉でカカシはテンゾウに言う。
「はい」
テンゾウは出来れば恋人として相手をしたいという内心を隠しカカシの求めに応えるのだ。
全てではなく一定のルールを決めた上で。