dream
□宮地先輩といっしょ
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「きーくん、おはよー」
待ち合わせのところでくいッと小さく引かれる袖。
「ああ、名前、おはよ」
「今日ね、英語の小テストあるんだって…」
しょんぼりする名前の頭を撫でた。
「ほら、コレやっから元気出せっつの。名前なら出来んだろ?」
イチゴ味のキャンディを包み紙をほどいて、名前の口に放り込んでやる。
「ん…美味しい。」
「だろ?」
「きーくん、ありがとう」
ギュッと腕にしがみついてくる。
「ホラ、朝練行くぞ!」
「わわあああああじ、時間!!!」
「走るぞ、バカ」
引っ張られるようにして学校に着いた。