dream

□ヘタレな高尾くんシリーズ
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1.君の名前

入学式を、無事終えてクラスに戻るとキセキの世代の一人と同じクラスだと気がついた。

「緑間クンっしょ?俺、高尾和成。よろしく!」

自己紹介すると眉間にしわを寄せた。

「何なのだよ…」

「なのだよってなんだよ、ブッフォwwwwwwwww 」

「笑うな。騒々しい」

笑いすぎて辛い俺を放置して可愛い女の子が緑間に挨拶している。

「あ、真ちゃんおはよう。」

「苗字、その呼び名は何とかならないのか…」
 
「あ、ごめんね。で、この人は?」

「俺、高尾和成。バスケ部だよ。よろしく。」

「バスケ部だって、真ちゃんと同じだね。」

「そうだが、なんだ…」

「えっと…?」

「どうした?」

「え、君は?」

「…ん、内緒〜♪」



「え?!」

「ウソウソ。苗字って言います。」

可愛らしく、ウインクする苗字さん。

「…苗字さん」

「ん、なーに?」

「な、何でもないけど!」

君の笑顔に見とれちゃったんだ、なんて言わないけど。




はっ!下の名前、苗字さん教えてくれなかった…?!



「苗字さんの下の名前なんつーの、真ちゃん」 

「俺に聞くな。そして真ちゃんと呼ぶな」

「ああ、もう聞きたいけど話しかけにいく勇気がない…」

「(恋する乙女か…なんなんだ) 」

「…真ちゃーん、苗字さんてさ彼氏とかいるのかな?」

「俺は知らん。」

「ぇー。」

「中学生のころから男子には人気だと聞いていたが」


ガタッ。


ふと立ち上がってしまった。

苗字さんをとられたくはない!どうやら俺は恋してしまったようです。


…まずは名前教えて貰わなきゃ!



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ヘタレ高尾くんシリーズ始めました!ヘタレ可愛いお(^ω^=^ω^)!
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