新訳銀魂(仮)
□第二十話
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―――――――銀時は、本当に頭が良くていいなぁ・・・
第二十話「ユメノウタV」
銀「だから、そこは定理を使って―――」
彩「う〜ん・・。難しいよぉ・・・・」
銀時の夢の中、夕日の差し込む教室で銀時と彩愛は二人で勉強をしていた
といっても銀時が彩愛に勉強を教えているといった方がいいのかもしれない
銀「あ、彩愛。そこの問題間違えてるよ」
彩「えっ!?間違ってる!!??」
銀「うん、間違いしかない・・・・」
彩「結構、自信あったんだけどな〜・・・。銀時の教え方が悪いとか?」
銀「いや、彩愛の頭の問題だから」
彩「そっかぁ。やっぱり私の問題だよねぇ・・・」
苦笑いをする彩愛を見て、銀時はため息をついた
彩愛は窓から見える夕焼け空を見て言った
彩「ねぇ天国ってあると思う?」
銀「どうだろう、俺はないと思うかな。人間の妄想によるものだと思うし、あるならとっくに証明されてるだろうし」
彩「そっかぁ〜・・・・。でもね、私はあると思うんだ」
銀「?」
彩「でも、”いい事をした人が行ける場所”っては思ってない。だって誰かを残して死んでしまったら、みんな天国に行けないでしょ?」
銀「何言って・・・」
彩「なんか変な話しちゃったね、ごめんごめん。続きしよっか」
開き直るかのように彩愛は教科書をもって教卓まで歩いた
教科書を開くと彩愛は銀時に問題を出した
彩「じゃあ○○?」
銀「○○」
彩「それじゃあ△△?」
銀「△△って彩愛が知らなくちゃならない事だから彩愛が答えないとさ」
銀時が呆れ気味に言うと彩愛は微笑みながら言うのだった
彩「それもそうだね。なら、銀時が知らなくちゃいけない事にしないとね」
突然、視界が暗転したか思うと教室から葬式の祭壇へと辺りが変わっていた
棺の上には赤い彼岸花が置かれ、綺麗な花に囲まれた遺影に写る彩愛はいつもの笑顔だった
驚きを隠せない銀時に彩愛は自分の遺影の前に立ち、問いかけた
彩「私、なんで死んだと思う?」
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