新訳銀魂(仮)

□第二十一話
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夢「何故、貴方がっ!?」

メ「お前の事なんざ知らねぇっての」


銀「メ、メリー!!」




第二十一話「ユメノウタW」




メ「ったく、会った事もねぇ奴に知ったような口聞かれたくねぇんだけど」

夢「くっ・・・!」


メリーは小刀を握る夢魔の手首を強く掴み動かせないようにしていた
小刀はメリーの左胸を貫通しており、切先にはベットリと血がついていた
切先の血が滴となり下に血だまりが出来ているのを見て、銀時は恐怖でパニック寸前になっていた
メリーはそんな銀時を横目で見ると、ふぅと息を吐き夢魔の手首を自分に引き寄せた


夢「ぁっ!!」

メ「っ!」


咄嗟の事に驚きよろめいた夢魔にメリーは思い切り蹴り飛ばした
夢魔を自分に引き寄せた際に刺さっていた小刀が更に食い込み痛みに少し顔を歪めていた
メリーは小刀を引き抜くとその場に捨て、銀時に駆け寄った


メ「おい!!しっかりしろ!!!」

銀「・・・・血・・・血がぁ・・・」

メ「このくらい大丈夫だって!!」


メリーは銀時に言うが銀時は目に涙を浮かべ放心状態だった
このままじゃ埒があかない、と思ったメリーは銀時の顔を両手で掴むと無理矢理、自分と目を合わさせた


メ「俺は大丈夫だっつってんだろうが!!俺たち悪魔は人間より丈夫に出来てるんだよ!!俺の心配より、自分の心配しろクソガキっ!!!」


メリーの怒鳴り声に銀時は、ハッとした
よく見るとメリーの左胸の傷口からの血はすでに治まっていた


銀「あ、ご、ごめん・・・」

メ「お・・・俺も急に怒鳴って悪い」


メリーは銀時との顔が近かったのに気付き、頬を少し赤らめた


夢「ぐっ・・・このっ!」

メ「!!」


メリーは先程蹴り飛ばした夢魔に気が付き銀時に、ここにいろ、とだけ言うと立ち上がった










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