新訳銀魂(仮)

□第十六話
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銀「出掛けるって何処に行くの?」
メ「あぁ、教会にちょっとな」
銀「教会??」

町を三人で歩きながら銀時は改めて目的地を聞いた
何故教会に行くのかと思い、メリーに聞いてみようとした銀時だが、ある事に気が付いた
ミヤビは真夏なのにいつもの長袖のジャージ、メリーに至ってはマフラーにお腹の出た忍者のような露出度高めな恰好であるのに通行人の誰も二人の恰好を珍しがったりしておらず、見向きもしていなかった

銀「メリーとミヤビって悪魔だから他の人には見えないの?」
メ「俺たちは"見えない"んじゃなくて"目に留まりにくい"んだ。実際には見えてる」
銀「"目に留まりにくい"?」
ミ「じゃあ銀様。あの公園で砂遊びをしてる子供さんは何人でしょう?」

ミヤビに質問され、近くにある公園の砂場を銀時は見ようとした

メ「見るのはダメだぞ」

メリーに指摘され、銀時は先程公園を見た一瞬の記憶を頼りに考えた

銀「え〜っと・・・。2人?」
ミ「残念〜。正解は4人でした〜」

公園の砂場を見ると、確かに子供は4人いた

銀「アレ?4人?」
メ「そうだ。俺とミヤビはお前が見落とした二人のように背景扱いになるんだ。一度認識されれば人として共有されるが、またすぐ忘れられる。俺たちは悪魔だし、尚更な」







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