新訳銀魂(仮)

□第三話
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銀「俺と友達になってくれ」
メ「・・・・・・・・・・・はぁ?いや、えぇぇ!?」
銀「ん?どうかしたの?」


驚く俺に銀時はキョトンとしたようにみつめている
確かに俺は願いを叶えてやるとは言ったがそんな事だとは思っていなかった
友達になってほしいなんて。願い事は一つしかないというのに、この人間は意味がわからない


銀「何でも叶えてくれるんだろ?」
メ「あ、まあそうだが・・・。なんでそれが願いなんだ?」


俺が理由を聞くと銀時は少し苦笑いで話し始めた


銀「俺、体が弱いから小さい頃から友達いなかったんだ。だから叶えてくれるならコレがいいなぁって思って」
メ「あぁ、そうか・・」


確かに銀時に友達がいないのは事実だった
ここに来る前、少しばかりアイツについて調べてきた
なぜ一人で一戸建てに住んでるのか、両親がなぜいないのかも俺は知ってる
口では驚くようにしていたが、アイツならそう願うだろうとは予想していた
俺は最後にもう一度聞いた


メ「本当にその願いでいいんだな?」
銀「ああ!」
メ「なら、わかったよ。その願い叶えてやる」
銀「ありがとう、メリー!」


会ってから初めて見せる銀時の満面の笑みに俺は顔が熱くなるのを感じながらも少し笑った


銀「あ、笑った」
メ「え?」
銀「だって昨日会った時も朝のホームルームの時も笑ってたけど、なんか作り笑いって感じがしたから・・」
メ「そうか?」
銀「うん・・・でもさっきのは凄く自然な感じでよかったよ」
メ「お、おう。そうか・・」


あまり褒められるのに慣れていないのか、また自分の顔が熱くなるのを感じた
なんとか顔にそれが表れないようにしながら俺は銀時に手を差し伸べた


メ「まあ、その、なんだ・・・・。これからよろしくな」


銀時は驚いたような顔をしたが、笑顔で俺の手を握った


銀「うん!よろしく!」


銀時の手はとても暖かかった




第三話「友達」




つづく
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