新訳銀魂(仮)

□第四話
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第四話「お弁当」



メ「うーん・・・。どれにしようか」


昼休みに購買に来た俺はいつものように昼飯のパンを選んでいた
自分は料理が出来ないので毎日購買に行っていた
いつもは他の生徒でごった返している筈だが、今日は珍しく人がいなかった
だからパンは選び放題だ
どれにしようかと悩んでいると、ふとあるパンが目に留まった
いつもは先に誰かに買われて売り切れだった”オムそばパン”があったのだ
オムライスのライスの部分が焼きそばになっている俺にとっては幻のパンだ


メ「ラッキー!これ食ってみたかったんだよ」


俺はそのままオムそばパンを買うと教室に戻った
教室に入ると銀時がお弁当を食べていた
銀時の弁当は彩りもよくとても美味しそうだ
俺が席に座ってパンを食べていると銀時に話し掛けられた


銀「メリー、昨日もパンだったけどお弁当作らないのか?」
メ「俺は料理が出来ねぇんだよ・・」
銀「そうなの?」
メ「そうだよ」


そう話しながらパンを食べていたが、銀時のお弁当がうまそうでついよだれが出そうになっていた


銀「メリー」
メ「あっ、な、なんだ?」
銀「俺の弁当、食べたいの?」
メ「えっ!?い、いや、そのぉ・・・・一口だけぇ・・・」
銀「いいよ。どれが食べたい?」


俺が申し訳なさそうに言うと銀時は笑って承諾してくれた
俺は銀時の弁当から玉子焼きを選ぶと一口で一気に食べた
塩や砂糖などの味がきいていて、とてもうまかった


メ「おおお!なかなか美味いぜ!」
銀「ホント!?」
メ「おう!どこに嫁がせても恥ずかしくないぞ!」


そう言う俺に銀時は「そんな事ないよ〜」とか言いながらもとても嬉しそうだった


メ「毎日食ってたいぜ〜」
銀「!!」


俺の口から出た言葉を聞いた銀時は何か思いついたような顔をしたが、玉子焼きの美味さに夢中だった俺はそれに気付かなかった
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