新訳銀魂(仮)

□第二話
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メ「じゃ、お前の疑問について一つずつおしえてやる」


家のリビングに机を挟んで向かい合わせに座るとメリーが話し出した


メ「まずは俺の事だ。俺は・・・


人間から悪魔堕ちした正真正銘の悪魔だ」

銀「え・・・・」


突然メリーから現実味のない言葉が飛び出し、銀時は唖然だがメリーは続けて淡々と話した


メ「俺は2000年くらい前に死んだ。だがある人物に魅入られてから悪魔になってな。今までは色んな世界を渡り歩いてきた。」
銀「それって、一人で?」
メ「当たり前だろ」
銀「・・・・・・」


銀時は言葉を失ってしまった
たった一人で2000年を生きるということがどんななのかが分からなかったからだ


メ「ま、俺についてはこれぐらいにして・・・。もっと核心な話してやる。

俺がなぜこの学校に来たか、だ」
銀「!」
メ「俺は、お前の願いを叶えるために来たんだ」
銀「俺の、願い・・・?」
メ「そうだ」


メリーは銀時が一番疑問に思っていた事について話し出した


メ「ああ、あまり言っていい事じゃねぇがお前は、近いうちに死ぬ」
銀「え?いつ?」
メ「それは教えられないが、お前だって何もせずに死にたくないだろ?」


メリーの言葉に銀時はハッとした
確かに何もせずに死にたくはない
せめてずっと憧れてきたアレが欲しかったからだ


メ「そこでお前の願いを一つだけ叶えてやろうと思って来たんだ」
銀「悪魔なのに?」
メ「別にいいだろ。俺は他の連中とは違って人間は好きなんだよ」


メリーは少し顔を赤らめながら話した


メ「で、なんだよ。お前の願いは?」


銀時は真面目の顔になり、メリーに自分の思いを伝えた


銀「俺の願いは一つだ。

――――俺と友達になってくれ」

メ「・・・・・・・・・・・は?」










つづく
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