リクエスト
□素直じゃない
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隆「はるー、」
「なに?」
隆「俺、来てるんだよ?」
「うん……//」
隆「………かまえよーー!!」
そういって抱きついてくる隆弘。
素直じゃない私はほんとは嬉しいのに冷たく接しちゃいます……
「もぉ……ちょっと邪魔……」
隆「邪魔はいくらなんでもひどい!」
「だって!」
またしばらくすると……
隆「ねぇーはるー」
そういってまた抱きついてくる。
「あーもぉ、うるさいなっ!」
なんでこんなかわいくないこと言っちゃうんだろ。
隆「……もぉ!いいよ!はるは俺のこと好きじゃないんでしょ!」
「え………」
隆「いい、知らない。」
いつもはこんなこと言い出さないのに。急に言われて不安になる。
「あ、いや、そうじゃなくて!」
帰りそうになった隆弘の手をつかんで止める。
隆「じゃぁなんでそんな冷たいの」
「……隆弘の声聞くと照れるんだもん……///」
きっといま、顔真っ赤。
ニヤニヤしながら距離を縮めてくる隆弘。あ、こいつ、狙ってたな。
隆「てことは、俺のこと好きでたまんないわけだw」
「ちがう」
隆「俺にギュッてしてほしくてたまんないわけだw」
「別にそんなんじゃない」
じりじりと距離をつめてきて、ちょっとずつ後ろに下がってた私は壁際に追い込まれて……
隆「いまこの距離で心臓ばくばくなわけだw」
もぉ逃げられなくて、ばっちりあった目はそらせなくて……心拍数も異常なんだけど……
でも認めたくなくて……首を小さく横にふる。
隆「あ、そう。」
急に迫るのをやめて、また帰ろうと玄関に向かう隆弘。
あーもぉっ! こんなこと、2度としてなやんない!
隆弘の手を引っ張ってこっち向かせて 背伸びしてチューして……そのまま抱きつく。
隆弘の胸元に顔を埋めて「バカ。」ちっちゃい声で悪態をつく。
そしたら上向かせられて、かおが迫ってきて、チューされるのかと思って目閉じたら……
隆「なに?チューしてほしいの?」
なんて上から降ってきた声。
「ん。」 ふてくされた声で肯定する。
隆「ツンデレめがw」
そういいながら結局チューしてくれた隆弘。
私、素直じゃないけど、誰よりも隆弘のこと大好きだもん……
そんなこと、死んでもいってやんないんだから。