短編小説
□私、結婚してました。
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みんなから、言われてテレビをつけるも
特にニュースはやっていなかった。
しかし怖い。
まともに話を聞いてくれる人が今、この状態でいないのだ。
どうしよう。
警察に行っても信用してもらえないかも。
このまま明日を待っていいのかな?
ひとりでブルリと震えているときに
ピーンポーンとチャイムがなる。
えっ?!
誰??
と怖くて耳を澄ましていると。
チャラー宅配の伝票の音がしたので、慌てて扉を開けた。
また、荷物運んでもらうのも悪いし。
「すっ、すみません。すぐに出れなくて。」
「サインお願いします。」
大きな荷物が見えた。
着払いではなかったので、受け取って、玄関の中にまで入れてもらった。
ありがとうございます。
とお礼だけ伝えて、宅配業者が帰ったあとに荷物を確認した。
差出人の名前を見てまた、震える。
゛柏木 俊樹 ゛だった。
荷物を開けるのも怖くて放置することにした。
時計的な音もしなかったし。
爆弾では無いよね。
ひとりで家にいるのも危険だし、明日迎えに来られたら怖い!
今から泊まれそうなビジネスホテルを探してそちらに移動したほうが良いかも。
と、携帯のウェブを開く。
電話は全部着信拒否にして。
するとーーー
見出しに衝撃的なニュースが!!
゛人気俳優 川岸 四季斗 結婚!゛
という、見出しだ。
暫らく放心状態になった…………
すごく好きな俳優さんだったから、ショックだった………
「見知らぬストーカーと結婚するぐらいなら、私が四季斗と結婚したかった〜」
トホホと心が折れそうになった。