短編小説

□私、結婚してました。
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 「なんか、行き違いがあったんたね」
「今日はもういいから帰りなさい。」

 と、店長から言われて、皆から暖かく見送られてとりあえず私の家へとは、行かず

泊まってたビジネスホテルへ。

 家が汚すぎて呼べない。


 ホテルのロビーでお茶でも飲みながら話したかったけど、周りが騒がしくて。

結局、今は二人で部屋でお茶している。


 「怖がらせてごめんなさい」

二人きりになった途端に頭を下げられた。

「どうしても、あなたと結婚したかったんです。」


 
川岸 四季斗さん 

本名 柏木 俊樹さんは

勝手に婚姻届をだした訳を話し始めた。


「あなたに、有里奈さんに頂いたお手紙が、とても嬉しかったんです。
僕を応援してくれてることと、他の誰も突っ込んでこなかった僕の結婚感への共感。」


 他のファンの人たちには古いです。
そんな考え方。
私だったら彼女の気持ちわかります。
私もしたいと思います。
とか、否定ばかりをもらっていたという。


 「結婚するまで清い体でいることや
営みも、結婚後しなくてもいい、無理に子供作らなくてもいい。」

 同い年ぐらいで認めてくれる人がすくなかったなか、
熱く語ってくれたことに感動したという。


たった、それだけで、とは思うかも知れないが、私も
テレビのバラエティでその話を聞いて

もとから好きだったのが余計に好きになった。
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