短編小説

□届かない手紙(ラブレター)
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どんなに書いても、描いても、きっとあの人には届かない。

それでも、私の筆は止まることなく書き続ける。

あの人に向けた想いという重いを。

いったい何枚書いたんだろう?

自分が思いついたこと、これを読んで貰えたら、きっと笑ってもらえる。
あの人が笑顔になってくれるかも。

そんなことを考えながらいつもいつも…

だけど、忙しい人だからきっと私の手紙もたくさんの書類と一緒。

きっと、読まれる前にブラックホールへ吸い込まれるんだろうなぁ。
その前にシュレッダーで粉々かな?

あの人が大切な人に送るかもしれない壊れ物の荷物の中にクッションとして入れられるかも。

クッションとして使って貰えるならそれだけでも幸せなのかも。

読んでもらえなくても役に立つなら。

ひとりでため息を付きながら綴る。


それでも、一方的でも止まらない想い。
溢れてくる。


間接的にしか送れないのこの紙を花吹雪にしてあの人の上に降らしたい。

読んでもらえなくても一瞬でも綺麗な花吹雪としてあの人の上に舞い降りてくれたらいいのに。

あの人に触れてくれれば、それを見れただけでも私の心は軽くなる。


風よ、今すぐこの手紙(ラブレター)をあの人の所へ運んで。

そして、埋もれてしまえ。

手紙の海に溺れろ。

それを私が見ててあげる。
眺めてあげる。

そんな妄想をしながら今日も綴る。

返事のこない。
一方通行(片道切符)
心の旅。


終わり。

登場人物出すの苦手(--;)
一人称で終わる。
コミュ障やから。
もっと心が暖かくなるような絵本とか描きたいのに。
浮かばんのです。
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