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「あら、じゃあリンはずっと旅をしてるのね」

『おう!あそこには待ちきれねぇ程の宝が俺を待ってんだ!それによ、ここにゃ居ねぇような個性の奴ばっかで楽しいんだな、これが』

「ふふふ!いいわね、私も行ってみたいわ…"この世界じゃない世界"だなんて…探検心が疼くわね」

『じゃあ俺と契約してみるか?』

「契約?」

『俺は…いや、私は、他者と契約することにより契約した人を必要な時に呼び出すことができるんです。もちろん契約したからといってこの世から存在が消えるなんてことはないです、私が呼び出している間は世界を移動しているだけですし、何より時間軸が違うのでおおよそ5分〜10分で元の世界に帰れるようです』

「それって持ち物はそのまま呼び出されるのかしら?」

『そうです。……私と契約、してみますか?カミツレさん』







ジム戦が終わって何故かカミツレさんとお喋りタイム。
何処か雰囲気が違う、と言われて今に至るのだが……笑顔で契約は断られてしまった。
まあトレーナーと契約する気はないんだけどね、私。
だってほら、なんか可哀想じゃない?違う世界で人間と戦わされたら。
いくら助けてくれると言ってもポケモンに心がないわけじゃないし





『……それじゃ、俺は次に行くぜ』

「リン、この世界に来たら必ず会いに来てね?」

『ハハッ!いいぜ、ただし俺だとわかれば、な』

「ふふふふ、またねリン」

『またなカミツレ!』





いやー、カミツレさんマジ美人。
あの人ほんとにプロポーションいいよね、ボンキュボン!
ポケモン達は皆カミツレさんのジムで回復してもらっちゃったからこのまま次に進もうと思う。
ジェットコースターに乗り込んでそんなことを考えてたら入口についた。




「お!勝ったのかチャレンジャー!ついさっき眼鏡と双子のチャレンジャーが挑戦し始めた所だ、暇ならバトル観戦していけるぞ?」

『…………いや、いい。俺は先を急ぐからな』

「じゃ、チャレンジャーにかける言葉はこれだな。ベストウィッシュ!良い旅を!」





うっふっふ!
これでジムバッチ半分!暫くお休みしてもいいかなぁ〜いいよねぇ〜!

そらをとぶが使えるまであと2バッジ、ま、なくてもこの世界じゃなけりゃ使えるんだけどね。
技マシンはあるし。

皆のレベルも平均35だし、一旦戻ろうっと。





「わああああ!どいてどいてどいてええええ〜!」

『は?』

ドシン!

「『ぐっ…!/きゃあああ!!』」





な、何なんだいったい!普通街中でポカブに乗って走るか?!






「いたたたた……、あ!ごめんなさい!大丈夫ですか?!」

「かぶぅ!」

『あ、ああ…俺は丈夫だからな…。お前こそ大丈夫かお嬢ちゃん?』

「は!はい!大丈夫です!あの、ほんっとうにごめんなさい!!ポカブが乗せてってくれるっていうから……」

「かーぶっ!かぶかぶぅっ!」

『ああいや、気にしないでくれ。じゃあ俺は先をi「そうだ!お詫びにケーキ奢ります!!」……は?』

「私、この後友達とケーキバイキングに行くんです!私の奢りで食べに行きましょうよ!!」

『いや。だから俺h「あ!トウコちゃーん!こっちこっち〜!」………まじかよ』

「ベルー!」





……私、フラグ回収乙。
このベルという少女は後のジムリーダーチェレン、ブラックホワイトの主人公トウコ、又はトウヤの幼馴染みだったはずだ。
まあ、そこまではベルの容姿を見れば一発でわかる、しかし、しかしだな、





………ブラックホワイトの主人公がノボリさん連れてくるとかまじでどーなったらそんなフラグ立ったの?(白目)





あ、でもまだノボリさんは病んでると決まったわけじゃないし、もしかしたらクダリさんだけ病んでるのかもしれないじゃないか、それに今の私はボニーなんだ。
ボロを出さなきゃバレないさ。





「見てみて!4つ目のバッチゲーット!」

「きゃー!すごーい!おめでとうトウコちゃん!!」

「ありがとー!それでベル、そちらは?」

「あっ!えっとね、さっきポカブと一緒にぶつかっちゃった人でお詫びにケーキ奢ろうとおもって!名前は………あれ、私聞いたっけ?」

『いや、名乗ってないぜ。俺はボニー、宜しくな』

「よろしくお願いしますボニーさん!あ、こっちも人連れてきちゃったんだ!この人はバトルサブウェイのマスター、ノボリさん!」

「はじめましてベル様、ボニー様。ワタクシ紹介にあずかりましたサブウェイマスターのノボリと申します。以後お見知りおきを」

「よろしくお願いしまぁす!」

『…よろしくな』





じゃ、行きましょうか!
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