*ココはどこ?え?トリップ?*

□第三話目
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『ただいまー』
家のドアを開けて言う。
おかえりー!とお母さんの声がリビングの方からする。

リビングに行く。
『ただいま。』
お母さんの顔を見てもう一度言う。
「遅かったじゃん、氷帝学園はどうだった?」
『んー、広かった。ってかでかくて迷ったよ』
えへへ、なんて笑う。

「どう?楽しそうなところだった?」
『うん、クラスの人も良い人そうだったし、
校内が物凄く綺麗だったし』
「そう、良かった!部活はどうするの?」
部活、と聞いて少し言うのを躊躇ったが、言う事にした。

『女子テニス部に入ろうかなって思う。』
「え、運動部?」
驚いたように言う。元々美術部だったのだから驚くのは当たり前だろう。

『うん、そう。これ書いて判子押して?』
入部届けの紙を渡す。
「テニス部かぁ…、ラケットとか靴とか必要になるね、土日買いに行こうか!」
『うん!!』

「あ、じゃあ今日遅かったのは部活見学してきたのね」
『部活見学っていうか仮入部というか…』
「楽しそうなの?」
『多分…?』
曖昧な返事を返す。

「多分ってあんた…、まぁいいわ。
楽しむのよ!」
そう言って書いて判子を押した紙を渡される。
『ありがと!』
そういって自分の部屋に行く。


ベッドにダイブをし、はぁ、と溜息を吐く植野。

『疲れた…。』
独り言をぼそぼそという。

そしてふと思った。

私の好きだった夢小説サイト様はこの世界にはないのか?、と。

ベッドから起き上がり、PCを開く。
立ち上がりに数分かかる為漫画を読みながら待つ。

そして立ち上がりインターネットを開き、いつも通り開いていく。

おかしい。

『……おかしいよ、これ。』
声にまで出してしまった。

そこにはちゃんとあった。サイトが。
…テニスの王子様の夢小説が。

まず検索する時に予想としても出てきていたのだ。

ここは、テニスの王子様たちが居る世界だというのに。

某呟きサイトにもログインして入る。

何も変わっていない。テニプリのサムネの人も居る。
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