*ココはどこ?え?トリップ?*

□第七話目
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「…信じるとして、相談ってのはなんだ」
三人は目を見合わせ若干笑った。
嬉しかったのだ。
それが仮定だとしても。

「相談というのは、私達三人を元の世界に戻す方法とか、
その他、手がかりでもなんでもいいから知っていたら教えてほしいのです。」
若干跡部が顔をしかめる。
知らない、という事だろうか。

「知らねぇな。」
やっぱり。知らない。
植野は拳を握り締める。
何か事が動くと思ったのに。
ただ暴露しただけとは。

「だが、探すには探してやる。」
植野も岡田も日野崎も驚いた。
「ほ、本当ですかッ!?」
岡田が代表して言ってくれた。
「だが、ひとつ条件がある。」
条件?と三人が言うと、
「まだ日にちは未定だが合宿をする事になっている。
他校と合同でだ。」
植野は吹き出すかと思った。
だって合宿。
ほとんどの夢小説である合宿。
それを体験出来る?それはもう笑えるだろう。
「それで何でしょうか?」
岡田も笑いそうだったので、代わりに日野崎が聞く。
「他校全部合わせてもマネージャーが一人しかいねぇんだ。
だからお前達にも手伝いをしてもらいたい。」
想像通り過ぎて植野と岡田の腹筋は崩壊寸前だ。
夢小説を好んで読む二人にとってはお約束なのだ。

「分かりました」
日野崎が答えてくれた。
勿論二人もOKだ。寧ろ行かせろという感じだ。
「なら日にちなどは後日知らせる。
それで、戻る方法なんかは調べさせる。いいな?」
「はい。宜しくお願いします」
ふわ、と笑う日野崎。
「宜しくお願いします」
『宜しく、おね、がいします…』
二人もちゃんと言った。
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