*ココはどこ?え?トリップ?*
□第十一話目
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月曜日。
登校。
『…朝ってなんでこんなに眠いの。』
ぬぼー、とする植野。
「やっぱり朝は弱いんだね、もう少し早起きしたらどう?」
「いや、コイツの辞書に早起きなんて言葉は無いね」
何気に酷い岡田。
ありますよーだ、といつもより1トーン低い声で言う。
そして校門を潜ると、やっぱり女子の悲鳴に近い応援。
『………マジ無いわ。確かにかっこいいかもしれないけど悲鳴上げんなよ。』
ぶつぶつと言う植野。
「まぁ、確かにうるさいよね。こんな校門潜ってすぐ聞こえるとか。」
岡田も若干イラついて言う。
「テニスコート、そんなに校門から近くないんだけどね。」
あははー、と二人を宥める日野崎。
『キャー、じゃねぇよ。化け物でも見たのか?あ?寧ろテメェ等の化粧姿が化け物だわ。』
若干厚化粧の方が多い女の子達。
「化粧をしている君より、素顔の君の方が素敵さ…みたいな」
イケメンっぽく言う岡田。
ってかイケメンだ。
そんな事を話しながら女子の方のテニスコートに行く。
部員はやっぱりあんまり居なかった。
寧ろ男子の応援の方にいた気がする……。
おはようございまーす、と挨拶しながら入っていく。
なんだか若干視線が痛かった気がするが、気にしないで練習をする三人。
そして朝練も終わり、教室に行く。
朝練やってからの教室なので、朝練なしの人達より若干入るのが遅くなる。
そして月曜日は朝練が無い部活が多い。
沢山人いるだろうなぁ、と思いながら教室に向かう。