*ココはどこ?え?トリップ?*

□第四話目
2ページ/7ページ



「じゃあ、とりあえず植野さんは準備運動してね」
『はい。』
「それが終わったら、ラケット素振りなんだけど、ラケット持ってる?」
岡田は持っていたが、
植野は持っていなかった。

「じゃあ、植野さんは貸し出しね。」

そして素振りを始める。

「ほら、皆も素振りちゃんとやってね!」

はーいと、声が聞こえる。

「…これ何回やるの?」
『…聞いて無かった。』
振りながら会話する。
とりあえず、50回やる事にした。

「あ、植野さん、岡田さん、終わったら外周ね」

「何周ですか?」
今度こそはちゃんと聞く。
「10周よ」

そして言われたとおりにこなしていく。

終わった頃には…。

『はぁ、はぁ、はぁ、はぁ…』
「ちょ、友里疲れすぎ」
笑われた。

反省も終わり、着替えも終わり、後は帰るだけだった。
二人は校門に向っていた。
『あー、疲れた。…たるんどるわー』
「元々友里、体力ないしね」
たるんどるーなんて言いながら歩く。

すると、
「あの、岡田さん……」
朝、昼、共に手紙を渡してきた女の子だ。

少し顔を歪める岡田だったが、
「何でしょうか?」
と、普通に応える。
「少し、お話したい事があるんです…」
「……何ですか?」
もう一度問う。
「ここでは、少し……」
植野をチラっと見ながら言う。
『あ、わ、私邪魔、ですか…?』
「あの、えと……」
「…教室に行きませんか?」
『じゃあ、私、ここで待ってる…。』
女の子と岡田は教室に向う。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ