僕たちの World
□さようなら、僕の世界
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ぼくは生まれつき眼が赤い。そして、手を使わずに物を動かすことが出来た。
それを見た周りの大人達はぼくを気味悪い…まるで、化物を見るような眼でぼくに接してくる。
そんな大人達を見て子供達も、ぼくにいじめと言う暴力を振るうのだ。
………ぼくは何もしてないのに。
身体中が痛かった。殴られたり、つねられたり。ぼくは身体を小さくして終わるのを待つ。
子供達が飽きるまで。
そうやって、やっと終わったころぼくは重たい身体を引きずって部屋に戻るんだ。
涙は絶対流さない。
最初は泣いて喚いて助けを呼んだんだ。
でも誰も来てくれない。誰も見てくれない。助けてくれない。
だから、………ぼくは泣かなくなった。