【AHP】セカキク総詰め

□香る菊
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勘違いも歓迎的な2









「香くん、アーサーさんと仲良くなりましたか?」
「今、険悪なムード的な。」

当たり前。
だって俺が邪魔してるんだし。

「そうですか…フランシスさん辺りに相談したら良いかも知れませんね。」
「何故フランシス。」
「愛に生きている人ですし、アーサーさんとは仲良しですし。」

何処を見て仲良しと思ったのか謎系な。

「今から、フランシスさんにカフェに誘われてますし、一緒に行きますか?」
「Yes!」
「良かったです。ではフランシスさんに連絡しておきますね。」
「あ、びっくり作戦したいからダメ。」
「え…ですが…。」
「No。」
「…く、分かりました。内緒ですね。」

内緒とか言う本田さんとかまじCute!

「じゃあ、待ち合わせ場所へ行きましょう。」
「OK!」

こうして、待ち合わせ場所に着いたら相変わらずオシャレなフランシスがいた。
ちょっとうざい的な。

「菊ちゃんて…本当に俺をガッカリさせるの好きね。」
「なんの事です?」
「チョリース☆」
「それ。」
「あぁ、香くんですか?あ…香くんと喧嘩してたりするんですか?」
「いや、違うけどさぁ…。」
「…?」
「あぁ、もう良いや!二人ともこっち来て!」
「お邪魔しまウィッシュ☆」

本田さんの鈍感さ舐めちゃいけないっすよ!

「じゃあ、 お兄さんが頼んでおくから、二人で席キープしてくれる?」
「あ、私がやります!」
「いや、でも俺が誘ったんだし…。」
「お願いしますよ…ね?」

え、本田さんわざとっすか?
Very cute!!

「え……と、じゃあ頼むわ。」
「はい!席キープお願いします!」

フランシスまで落とす本田さんマジ最強。
なんだかんだで俺はフランシスとふたりきりになったっす。

「チィーッス☆」
「何で俺とお前で二人きりにされたのか理由を聞いて良いか?」
「本田さんに勘違いでアーサーとの恋の応援されてる的な。で、今はアーサーと仲良しなフランシスさんに相談して下さい♡って感じ。」
「…で、お前は弁解せずに今、ここにいる…と。」
「Yes!ぶっちゃけ邪魔したい的な。」
「うわー!お兄さん変な奴に絡まれた気分!!どうすればいいの!お兄さん悔しい!!折角、菊ちゃんと二人きりになれると思ったのに!」
「諦めろ的な。あ、本田さん戻って来たっすよ。」

両手でお盆を持ちながらにこにこした本田さんが来たっす。

「どうでしたか?香くん。」
「流石、伊達に愛に生きてきた訳じゃない事が分かったっすよ。」
「え」
「あいつの事も沢山知ってるみたいっす。」
「そうですか、なら良かったです〜。これから三人でたまに話し合いましょうね、フランシスさん。」
「え?あぁ、そうだねぇ…。」

本田さん、まじパネェっす。
これで、また本田さんと会う回数も増えたっす。
お邪魔しまウィッシュ☆
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