【AHP】セカキク総詰め
□生真面目コンビ
1ページ/6ページ
訓練不足
俺は強烈に困っている。
おっと、失礼。
自己紹介がまだだったな。
俺はルートヴィッヒだ。
冒頭に戻るが、俺は困っている。
理由は最近、本田菊という名の黒髪で黒い瞳の青年(本人はお爺さんだというジョークを言っていた)を見ると、激しい動悸や思考回路の低下、熱が出るなどの症状が出る事だ。
「おはようございます、ルートヴィッヒさん。」
「…っ!!」
これが噂をすれば影とやら、か。
こいつを見るとやはり、心臓が暴れる。
上手く言葉が出ない。
「あ、すみません…驚かせてしまったようですね。」
「あ…いや、すまない。少し考え事をしていたんだ。」
「そうですか…確かに最近のルートヴィッヒさん、ぼんやりなさっているように見受けられますね。たまには休まれた方が良いですよ。」
そうか、俺は疲れているのか。
あまり疲れる事は無かったはずだし…鍛え足りないのかもしれない。
「恋…では無いだろうしな。」
俺は早速グラウンドを走り出した。
「え、ちょ…!ルートヴィッヒさん!?」
本田のびっくりした顔を横目に。