【AHP】セカキク総詰め
□塩メイプル
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マシューだよ!
僕はマシュー・ウィリアムズ。
いつもクマのクマ太郎さんと一緒にいるよ。
今日も会議に出てるけど、空気だよ!
「今日も発言出来そうに無いね。」
「誰?」
「マシューだよ!」
ほら、クマ三郎にも忘れられちゃうんだ。
でもね、良い事もあるんだ。
「私はジョーンズさんと同じで良いです。」
彼、本田くんをじっと見つめても気付かれないこと。
僕の憧れの人。
黒髪も綺麗だし、東洋の神秘なのか全く年上に見えない。
不思議な人だし、色々なものを作り上げるし…素敵な人。
それにね?
「あの…。」
「僕はアルフレッドじゃないよ〜。」
「…え、あ………存じております、マシュー・ウィリアムズさんですよね?」
ちゃんと覚えて貰えたんだ!
アルフレッドとちょっと間違われた雰囲気漂ってるけど!
名前覚えられただけでも大きな進歩!
「そうですよ〜。嬉しいなぁ。」
「すみません、少しずつ見分けられるように努力致します。言動などを聞けばすぐに分かるのですが…。こんなに優しい方なのに、申し訳ないです。」
優しいって言われるとやっぱり嬉しいなぁ。
絶対にアルフレッドには使わないの、僕は知ってる。
「言動聞いてもわからない人もいるから仕方ないですよ〜。酷い人は名前すら覚えていなかったりしますし〜。」
「そうなのですか…大変ですね。」
「でも、やっぱり本田くんには覚えておいて欲しいから、見分け方を教えるね。」
「あ、はい!是非お願いします。」
「まず、クマ次郎さんといつも一緒。」
「オレハクマ二郎ダ!」
「ふむふむ、クマ二郎さんを持っているんですね。」
「あと、髪はフランシスさんにアルフレッドよりさらさらって言われたかな!」
「確かにさらさらしていますね。綺麗です。」
本田くんが僕を眩しそうに見つめるから、僕はどきっとした。
たまに意識も無く口説くんだから、困っちゃうよね…。
ドキドキしちゃうよ。
「あ、あああと、僕はメイプル大好きだよ!」
「確かに、国旗にもメイプル使われてますよね。」
「そうなんですよ!だから、よくメイプルの香りがするんです!」
「確かに甘い香りがします…。これで、今度からは間違えないように出来ますね!ありがとうございます。」
にっこりと笑う本田くん…やっぱり可愛いなぁ。
ドキドキしっぱなしだよ…。
「ウィリアムズさん、今からご一緒にアイス屋さん行きませんか?」
「え!?一緒にアイス!?」
「えぇ、美味しい所があるのですよ。」
「行きます、行きます!」
本田くんとこうして少しずつ仲良くなっていきたいな。