【AHP】セカキク総詰め

□黄昏コンビ
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優しく看病したって!









「大丈夫ですか、カリエドさん。」
「ん〜、全然大丈夫じゃあらへんわ〜。」

俺は親分やで!
今は病気になってしもうて、ロヴィーノも昔から家事出来ないドジっ子やし、菊ちゃんに来てもらったんや〜。

「最後にあの眉毛とメタボ…殴りたかったわぁ。」
「まだ最後じゃありませんから!しっかりして下さい!」

甲斐甲斐しくパタパタと氷を替えてくれたり、お粥作ってくれたりする菊ちゃん…可愛いやんなぁ。

「天国みたいやんなぁ〜。」
「まだ行っちゃダメです!」

そういう意味ちゃうんやけど…まぁええか。
心配して来てくれたし。
ん?何が始まるんやろ?
菊ちゃん腕まくりし始めたんやけど。

「じゃあ、私…日本男児なるもの、本気をお見せします!」
「何してくれるん?」
「ハァ〜〜〜〜〜〜〜〜!!」

な、何か始まったで!?
なんや?なんや!?

「ふそそそそそそ〜!」
「!?」

え、今のなんなん!?
めっちゃ可愛いんやけど!?

「…どうですか?元気出ましたか?」
「……すっごく、元気出たで!!ありがとな、菊ちゃん!」

俺は勢いよく起き上がって菊ちゃんを抱きしめた。
ぎゅーってしたら良い香りがするんやな、菊ちゃん。
こんなにぎゅーってしてたら心拍数上がってるのバレてしまうかもしれんな〜。
とか考えとったんや。

「ななななななな!!!何をするんですかぁ〜!!」

気付いた時には勢いよく投げられてもーた。
そうやった。
菊ちゃんはスキンシップが苦手なんやった…。
身体に鈍い痛みが走った。

「ど、どうしたんだちきしょー!」

勢いよく扉が開いてロヴィーノ登場や。
真っ青な顔をした菊ちゃん。

「す、すみません!背負い投げをしてしまいました。」
「お前、本田に何やったんだよ!ちきしょー!」
「え、投げられたの俺なんにロヴィーノは俺を責めるん?」
「本田が何もやってないのに投げる訳ないだろ、このやろー!」
「せやな…。」

俺…死ぬんかな…。

「カリエドさん!!カリエドさん!!」
「菊ちゃん、ロヴィーノ…大好きやで…。」

まぁ、俺はこうして再び倒れたみたいなんやけど、すぐ元気になったで!

「本当にすみませんでした。」
「俺が悪かったんや〜、堪忍な。看病に来てくれただけで嬉しかったで!」
「実に申し訳ないです…。」
「本田が次に来た時は守ってやるぞ、ちきしょー。」
「ロヴィーノ君もありがとうございました。」

なんでロヴィーノにはそんな笑顔見せるのに俺には困ったような悲しそうな顔しか見せてくれへんの?

「俺にも悲しい顔せんと、笑顔向けたって〜!」
「え…、あ、そうですね。元気になって良かったです。また今度は元気な時に会いましょうね。」
「せやな!」

親分、菊ちゃん大好きや!
Estoy loco por ti.
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