【AHP】セカキク総詰め

□枢軸お花組
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各国に心配させてみた
〜フェリシアーノ編〜








「菊〜!」
「おや、フェリシアーノ君。どうなさいました?」

ぎゅっと菊に抱きつくフェリシアーノ。

「えへへ〜、なんでも無いよ〜!」
「そうですか…。」

よしよしと撫でる菊の手に甘えたようにヴェ〜と鳴く。
最初は抱きつく事に抵抗のあった菊だが、最近は孫を甘やかせる感覚に陥ったため、逆に微笑ましく感じている。

「俺さぁ、時々思うんだあ。」
「何でしょう?」
「菊、無理してるんじゃないかなって。」
「おやおや、心配して下さってたのですか。」
「うん、俺心配だな〜?たまには俺に甘えてもいいからね、菊!」

抱きついたまま、声だけが菊に心地よく響く。

「大丈夫ですよ、フェリシアーノ君。私は十分、貴方に甘えてます。」
「そうなの!?」

がばっと離れてフェリシアーノはまじまじと菊の顔を見る。

「えぇ。美味しい料理頂いたり、美しい絵を頂いたり、何よりこうしてフェリシアーノ君が毎日声を掛けて下さってくれるだけでも、私は嬉しいというものです。」

こうしてにこっと笑う菊に再び嬉しくて抱きつくフェリシアーノ。

「うわあ!喜んで貰えてて、良かった〜!」

そう言うと、フェリシアーノは頬にキスをおとした。

「な、何をするんですかー!!」
「ヴェ!?」
「責任とって貰いますからね!」

ぷんぷん怒る姿が可愛くて、フェリシアーノは思わず笑った。
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