【AHP】セカキク総詰め

□島国同盟
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俺はアーサー・カークランドだ。
眉毛が太かったり、妖精見えたり、料理が上手じゃ無かったり…まぁ、そんなヘンテコな俺を優しく受け入れてくれたのが本田菊だった。
テレビで本田のとこは、SMクラブへ行きこういうのが好きなのだと言っていたり、秋葉原のメイド喫茶に行き変な国だと言っていたり、殆ど世界でも変な国で変な習慣のある国だと馬鹿にされていた。

だから最初、こんな俺でも優しくしてくれるのかとびっくりしたんだ。

アルフレッドの奴が本田のとこを美味しい料理や美味しいお菓子もあるしアニメやゲームもあるし、変なとこ多いけど優しいやつさ!と言っていたのがよく分かる。

「本田…か。」

俺は本田にどんどん惹かれていった。
料理は美味しいし、優秀で能率が良い上にどんな事にも一生懸命だ。
俺がツンとすましていても空気を読んで本当の感情を感じとってくれる。

そんな本田を今、俺は手に入れたのだ。
長年、手に入れたかった本田を!
今は予約をいれておいたホテルに一時的に入っている。

「カークランドさん…ですよね?」

目隠しをし、手足を縛っているから声で察するしか無いだろうに俺だと分かってくれる本田。

「あぁ、俺はアーサー・カークランドだ。」
「では…私の家の鍵をジョーンズさんから盗んだのは貴方ですか?」
「当たり前だ。」
「なんの為に…?私、何か気に障る事をしてしましたか…?」

文化が違うから、と、いつも気にかけてくれる本田。

「いや、全く。」
「では、何故…?」

お前なら空気を読んで俺の気持ちに気づいていると思ったのに…こんな時は鈍感なんだな。

「それは、俺がお前を愛しているからだ。」
「え?愛し…!?」

俺は縛られた本田にKissをした。
本田はKissから逃げようと身体を倒すが、俺は逃がさないように覆い被さる。
本田の目からは一粒の涙が流れた。

「…本田。」
「…。」
「愛してる。」
「……。」

唇を離すとそこにはさっきのおどおどと様子を伺う本田では無く、屈辱で顔を歪めた本田がいた。

「…私をどうするおつもりですか。」
「俺と三日間だけ付き合って欲しい。」
「…。」
「俺のSweetheartになって欲しいんだ。」
「…嫌だと言ったら?」
「ずっと、監禁する。」
「…分かりました。三日間ですね。」

俺は本田の目隠しを外した。
本田の鋭い視線が俺を射抜いた。
…と、思ったのは一瞬だった。

「か、カークランドさん!?」
「今は恋人なんだからアーサーって呼べ!ばかぁっ!!」

俺は泣いていた。
流石に好きな人に拒絶反応されると悲しい。

「泣かないで下さいよ、私が悪いみたいではありませんか。」
「泣いてねぇよ、ばかぁっ!」
「もう、困った人ですね…。」

目隠しを外すといつもと変わらない本田がそこにいた。

「なんで、そんなに優しいんだよ…。攫った上に拘束までしてるのによぉ…。」
「悪意に満ちた顔では無く、泣いていらっしゃるものですから…泣いてる人に優しく無い人なんていませんよ。」
「…本田だけだ、馬鹿。」

好かれていないと分かっても、例え片思いでも、俺はやっぱり本田が…好きだと感じた。

I love … honda.
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