Vita/minX

□翼と初めての電車
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『今日は社会勉強の為に電車に乗りましょう』
「なぜ俺がTrainになど乗らねばならん」
『新しい発見があるかもしれないじゃない』
「第一移動なら永田を呼べば良いだろう」
『智也は今翼が作らせてるよく分からないオブジェで手一杯よ』
「What!?よく分からなくなどないだろう!この俺を模ったArtworkだぞ!?」
『大体どこに飾るのよ』
「勿論バカサイユにだ!」
『・・・大きさは?』
「等身d『あ、もしもし智也?等身大オブジェ製造中止ね』
「Why!」
『せめて半分の大きさになさい!』
「Sit!仕方がない・・・」
『じゃあ気を取り直して行くよ。まずは切符の買い方ね』
「数字がいくつもヒョウジされているな」
『上の料金表を見て行きたい所に書いてある金額と同じ切符を買うの。今日は水族館前まで行きましょう』
「面倒だな。一番高いものを」
『そんなことしたら目的地で現地解散にするわよ。せっかくのデートなのに』
「OK!260円だな!!」
『突然イキイキするわね』
「当然だ!!AquariumDateだぞ!?」
『そういう単純なとこ好きよ。よし、じゃあ次は切符を改札に通して・・・こう。ほらおいで』
「な!!吸い込まれたぞ!」
『こっちから出てるから。ほらこっちこっち』
「不思議なものだな。一つバカサイユにも」
『瞬が阿修羅の如く怒るからやめなさい。じゃあこっちね。混んでるからちゃんと着いて来るのよ』
「輝から手を・・・!」
『逸れたら面倒だしね』




『やっぱり平日は空いてるわね』
「こ、これで空いているのか」
『夕方とか休日なんてもう戦場よ。あ、ほらちゃんと掴まって』
「あぁ、しかしそんなにか・・・ん?輝は乗ったことがあるのか」
『えぇ。時々ね』
「チカンなどされないか!?」
『電車の乗り方がわからないのに痴漢はわかるのね』
「この前テレビでやっていた。マンイン電車ではチカンが出ると!」
『心配しなくても大丈夫だから』
「大丈夫ではない!次からは俺を呼べ。俺が汚い手から輝を守ってやる!」
『わー頼もしいー』
「心を込めろ!」
『あ、そろそろ着くよ』
「話を聞け!」




『よーし。じゃあさっきの切符をここに通して、改札を出る。ほらおいで』
「ん?今度は出てこないのか」
『まぁいらないしね』
「ふむ。Trainも中々興味深いな」
『たまにはいいでしょ?』
「また乗ってやってもいいな!」
『上からねぇ。さて、行こうか』
「Aquariumだな!」
『嬉しそうねぇ』
「輝は嬉しくないのか?」
『んもう可愛いな!嬉しいに決まってるでしょ!』
「さっきから気になっていたんだが。俺をDogと同じ扱いをしていないか」
『気のせいよ。ほらおいでー』
「やはりしてるだろう!」
『文句言いながらもちゃんと来るんだね』
「どこのCowの骨かわからん奴にナンパされてはかなわんからな!」
『馬ね、馬。Cowだと牛でしょ』


初めての電車

(ん?何故あいつらはTicketを買わずに・・・!?Gateが開いたぞ!)(あー。あれは・・・手品だよ)(なんだと!?)(今度やり方教えてあげるから取り敢えず駅出ましょうよ。どれだけここにいる気なの)


帰りICカードを渡すと暫く眺めて楽しんでいた




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