海賊仕様が幻想入り
□エピソード2 メンテナンスチェック
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にとり「うーん…。」
俺をチェーンでホルダーに引っ掻けては吊るし、各装甲を綺麗に外した後、内部に組み込まれた様々な駆動ユニットやシステム等をチェックし始めた。
クロボンX1
「中身はどうなっている?」
にとり「相当繊細に造られているね。あまりにもパーツが細かすぎて手こずっちゃいそうだよ」
こんなことを想定して無かったのか慌ててゴーグルを取り出し、倍率を調整しているのだろう、レンズを伸縮して調整している。
無理もない。全長16mだけ聞けばデカいというイメージが付くが、MSの常識からすれば小型に値するし、その上高性能だ。当然、小型ということは標準よりパーツが細かく造られてある為、メンテナンスしづらい。
これが何者かによってMSが1mになったら…メンテナンスというより手作業で遺伝子を弄くるような作業になりかねないだろう。
クロボンX1
「ドジを踏むのはマジで勘弁してくれ。」
にとり「分かってるよ。それじゃ、電源を落とすね。」
するとにとりが俺のコクピットにあるスイッチを押すと、意識が薄れていくと同時に目の前が真っ暗になった。