黒子のバスケ 中学生編 連載
□第1Q
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桜枚散る4月――――
ここはバスケットの名門中の名門
【帝光中学校】
期待と不安でいっぱいの新入生が意気揚々と門を渡っていく。
そこに一際目立つ1人の少女が門前に立っていた。
『ここかぁ!帝光中学は…!さてさてあいつはもう来てるんかなっと…♪』
少女の名前は北岡綾。
顔は純正整った日本人の顔なのに髪は淡い碧色のロングヘアー、黒目が大きく切れ長な瞳。その姿に他の新入生は皆、視線を彼女に向けていた。
『ん〜…と、先ずはどうしようかな…。パパもママも入学式当日間に合わないなんて(笑)とんだ親達だよ。ま…仕方ないか!あたしの我が儘だしね。』
【日本の学校に行きたい】
半年前に両親に懇願した。
反対され続けたけど説得に説得をしてやっと認めて貰えたのだ。
アメリカで暮らす両親をよそに綾は1人で日本で暮らす事になった。
それが両親が反対した最もの理由だった。
そこで綾の父は日本にいる幼なじみの親友夫婦に綾の事をお願いした。
その家族の自宅の近くのアパートに綾の部屋を借り、その家族の息子が入学する中学校に綾も通わせる事にしたのだ。
『それにしても部活勧誘凄いなぁぁ〜♪』
校門では上級生が新入生へ部活動への勧誘で人がごった返している。
綾はすかさず足を体育館へ向けた。
目的地である
【帝光中学男子バスケ部】へ
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