黒子のバスケ 中学生編 連載

□第2Q
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1年3組―――――――

帝光中学の綾のクラスである。

今の時間は実習になっていて其々勉強する者、居眠りする者、仲間同士で談話したり遊んだりしている者と別れていた。

その頃綾は窓際の一番最後尾の席でバスケ部三軍のメンバー表を見ながらチームメイトの名前や振り分けテスト時にやった能力の確認を手書きでデータ化していた。

『なーにやってるッスか?綾っち。』

綾の前の席の男子が覗きこみながら話しかけてきた。

『ん?涼太。今ねーマネージャー稼業頑張ってんの。』

『マネージャー?綾っち何部のマネになったんすか?』

『バスケ部だよー。今は三軍のマネージャー!』

『へぇ〜。』

彼の名は黄瀬涼太。綾のクラスメイトで入学式当日に席が前後ろになったお陰で意気投合した仲である。

『じゃあ俺もバスケ部入ろっかなー♪綾っちがいるなら楽しいかもっしょ?』

『でもアンタ昨日モデル事務所から電話きてたって言ってたじゃん。忙しいんじゃないの?』

『あ…。そうだったッス(泣)姉ちゃんが大喜びして絶対今日行けって面接くまれてたんだ。首に縄つけてでも連れてくって。』

『あはは!涼太の姉ちゃん最強〜(笑)!頑張んなよっ』

『でも良かったら綾っちも来ないッスか?可愛いしスタイルいいし受かると思うんすよねー…』

黄瀬がじっと見つめながら綾の長い髪に触れる。

『そ?そんな事言われたの初めてだよ。嬉しいもんだな。ありがとう涼太。』

綾の屈託のない満面の笑みに黄瀬は目が離せなくなった。




『(うわ…やべ…超可愛い…)』

高なる鼓動に動揺する黄瀬。




『でもあたし部活忙しいからごめん!ついてってやれねーや。』

『……………』

『涼太?』

『……………』


『おーい!涼太ぁ!』


『…っ!?あ、はい。そッスよね。部活頑張ってね。綾っち////』

『うん!サンキュ!』


机とにらみ合いながら部員のデータ化を進める綾を黄瀬はずっと頬杖をついたまま静かに見つめていた。


『(あーやべ。まじ可愛い。綾っち見てるとドキドキとまんねーんだよな…。俺、一目惚れとかないって思ってたのになぁ…)』


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