黒子のバスケ 中学生編 連載
□第3Q
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『めーっちゃ眠い!(爆)』
朝練を終え、登校してきた綾。
死にそうな顔で机に項垂れた。
『綾っち。最近いつもそればっかっスね(^-^;)部活大変なの?』
『涼太ぁぁ〜。監督に言われて選手兼マネージャー業両立してから早1ヶ月…。あたし寝不足です(泣)選手として練習が終わったら家でマネージャーとしての選手管理の業務…。はあぁ…今日のRHRは寝溜めする!』
『え?今日のRHR、2週間後の林間合宿の班決めっスよ?一番大事なとこじゃん!』
『あぁ〜そういえばそんな行事が…。部活が忙しすぎて忘れてたあ。』
『1年生最大のイベントっスよ!?自然と触れ合う二泊三日の林間合宿!キャンプファイヤー!レクレーション!肝試し!1年生カップルの大量成立が期待出来る最大のイベント!』
『そうだ!部活休みなんだ!よし!寝溜め出来る☆』
『綾っち〜(泣)』
『ということで涼太!あたしの班決めのくじ引き代わりに引いといて!よろしくぅ〜(スヤスヤ…zzz)』
『(よし!意地でも綾っちと同じ班になってやる!(興奮))任しとけッス!』
黄瀬は底無しの強運を見せ、見事綾と同じ班になったのだった。
RHRが終わると休み時間、綾のクラスに虹村がやって来た。
「(バスケ部の虹村先輩よ!)」
「(きゃあ〜///格好いい!)」
キョロキョロ教室内を見渡し、綾を見つけるとずかずか中に入ってきた。
綾の前に座っていた黄瀬と目が合う。
『こいつ寝てる?』
『あ…はい。寝てるっスけど…。』
『仕方ねーやつ。ほら!起きろ!北岡!』
わしゃわしゃわしゃわしゃ…
『んぅ〜…も〜う!虹村先輩!髪が乱れるう〜!…ってあれ?』
『なに、呑気に寝てんだ。アホ。』
目を擦りながら見上げるとそこには虹村が立っていて綾はハッと目を覚ました。
『にっにじにじ虹村先輩!?(汗)どうしました?』
『どうしました?じゃねーだろ。お前が言ったんだぞ?RHRが終わったらスコアブック取りに来るって。なかなか来ねーから届けに来てやったんだろーが。』
『あ…完全に寝てました(笑)』
『お前…(怒)ほらよ。』
バシッとスコアブックで綾の頭を小突く虹村。
『いったーい!(泣)鬼!悪魔!』
『うるせー。じゃあもういらないんだな?朝練で1on1勝ったご褒美に食堂で売ってる唐揚げカップ(5個入り)ご馳走してやる約束は。じゃ、俺は唐揚げカップ買って教室に戻るわ。』
『待って待って待って!(汗)うそうそうそ!虹村先輩は天使!神様!王子様!唐揚げカップ食べる〜!あれHR終わったらすぐ売り切れるんだもん!みんな早弁目的で買いに行くから!(爆)行く行く!』
『ちゃっかりしてんな(笑)ほら、行くぞ。』
『は〜い♪♪』
仲良く教室を出ていく虹村と綾。
その姿を黄瀬は羨ましそうに見つめていた。
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