黒子のバスケ 中学生編 連載
□第4Q
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『ねぇ!涼太!まだ怒ってんの?林間合宿始まるし班も一緒なのにいつまで冷たくすんの?』
林間合宿 当日。
綾は「あの日」から避けられていた黄瀬についに問いただした。
『別に、怒ってないっスよ。』
『だって涼太らしくないじゃん!いっつも素っ気ないし。』
『……………。』
『もういいや。あたしも限界!ずっとそうしてれば?さ、校門に集合だから千佐と行こっと!』
綾が荷物を持って立ち上がる。
その時、綾の手首を黄瀬が掴んだ。
『………なに。』
『もう、謝るっス…。ごめん。』
『……どうしよーかなー。』
『仲直りしてくれないっスか?俺が悪かったっス…。』
綾が溜息の後に笑顔を作った。
『良かった!涼太と仲直り出来て!じゃあ一緒に校門行こ?』
『うっス!!』
嬉しそうに黄瀬が綾の手を握る。
『涼太?手繋いだりしてると皆誤解しちゃうよーな気が(^-^;)///あんたモデル始めてファン増えたから殺されそうなんですけど…』
『大丈夫っス!俺が綾っちと手を繋ぎたいだけっスから♪』
周りの女子の視線を痛いほど浴びる綾。
『(めちゃ目立ってるってー!(泣))』
俯くしかない綾だった。
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