黒子のバスケ 中学生編 連載
□第6Q
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時が過ぎ夏の全中に向けて帝光バスケ部の練習は日に日にハードになっていった。
綾は相変わらず週3日は1軍の練習の参加、他は3軍のマネージャー稼業に勤しむ毎日を送っていた。
『ふむ・・・。』
綾は3軍の3on3を見ながらスコアをつけていた。
その姿の中には、黒子の姿があった。
あれから時間がある時は一緒に居残り練習も続けてる。
運動神経だって悪くない。練習量だって少なくない。
でもこういう試合形式になると、途端影が薄くなる。そう極端に。
何も感じなくなる。
合宿で目を養う事を意識してたから余計に感じる。
この違和感。きっと3軍のコーチは気付いていない。
「・・・駄目かもしれないな・・・あいつは・・・」
コーチ?
駄目かもって・・・まさか・・・。
綾は一抹の不安を拭えないでいた。
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