銀魂 連載
□第一訓
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松陽先生。
あたしは今でも途方にくれています。
先生をこの国に奪われた時からあたしの身体の中の何かが壊れた気がしたのです。
天涯孤独の身だったあたしの手を暖かい手で差し伸べてくれた先生の最後の微笑みの意味が子供のあたしには理解出来なかった。
あの時一緒にいた仲間は散り散りになりました。
風の噂では銀時と小太郎は江戸にいるとかいないとか。
晋助は・・・・・まぁ、奴の事だからあいつらとつるんでる事はないでしょーね。
え?あたしですか?
今何してるのかって?
相変わらず、とんでもない辛党なのは変わりませんよ(笑)
あ、そういうことじゃなくて?
攘夷志士でもないですよ、もう。
「姫夜叉」?
それ言われるのめちゃくちゃ嫌なんですよねー。
何か銀時と一緒にされてるっつーかぁ、何かもう最早銀時のパクリじゃん?みたいな感じなのも気に食わないしぃ〜みたいなぁ〜。
ん?そういうことでもなくて?
あたしは今、なーんとなく宇宙をさ迷いながら歩いてなーんとなく天人とまぁ、仲良くやったりやらなかったりして小銭稼いでその日暮らししてますね(笑)
主人公らしくないって?
だってこの漫画、原作の主人公自体がちゃらんぽらんなんだから仕方ないでしょ。
でも宇宙放浪も大概飽きてきたので久しぶりに地球に帰って見ようと思います。
あたし達の「侍の国」に。
とりあえず、先生。
北岡綾(住所不定:無職)は元気にのらりくらりとやってます。
先生から頂いた刀は今もあたしの腰に繋がってますからご安心を。
久しぶりにあのちゃらんぽらん銀時に会いに行ってみます。
それでは、それでは。
かしこ。