35歳の高校生

□1時間目
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いつもの学校。
いつもの登校風景。

今日はあたしが通う国木田高校の始業式だった。

あたしの名前は澤姫綾。
国木田高校の3年A組の生徒だ。


「おはよぉ〜・・・ふぁぁ。」


昨日、夜更かししながらオンラインゲームしちゃって欠伸をしながら教室に入ってしまった。

「綾おはよーおっきな欠伸だねぇ(笑)美人が台無しっしょ!」

「梨花子おはよ。つーか美人じゃないけど。」

あたしの席は教室の一番後ろの席。

隣の席には工藤美月。その席の周りに、話しかけてきた羽鳥梨花子、国分萌、泉優奈が囲っていた。

あたしも参加しているグループだ。



まあ、一応っちゃ一応。



「おぅ、綾。今日は一段と眠そうじゃん。」

「あぁ?理。うるさい。オンラインゲームで完徹したのー。」

「またかよ。お前飽きねーな。」

「正光もやってみ?ハマるから(笑)」

「やるかよ。」

「ちぇ。でも蓮はわかってくれるよねー?」

「俺に振るなって(笑)」

あたしの席に集まってきたのは土屋正光、湯川理、東蓮。

ちなみに理とは小学校からの腐れ縁。

「始業式だるいなぁ。サボっちゃおうかなぁ。ね、あの空き教室行ってていい?正光。」

「サボんのかよ。んじゃ、俺も一緒にサボるわ。行こーぜ。」

「正光いたら寝れないじゃん。」

「うるせー。俺も寝るから気にすんな(笑)」

そんな会話をしながらあたしと正光は教室を出た。


「あーあ。まさみっちゃん。綾の事となると俺たちのけもんだな。」

「まあ、綾一筋だからな。理も大変だな(笑)」

「はっ・・・はぁ///?どういう意味だよ!蓮!俺はっ!ただの腐れ縁っつーか幼馴染なだけでっ」

「はいはい。」


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