黒子のバスケ LAST GAME
□episode 3 青峰 大輝
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『おい!綾〜!今日は俺と帰る日だぞ。早く準備しろ。』
やっと今日が来た。
この俺がずっと待ってやったんだ。
『ちょっ!大輝!くっつくな!汗だく!』
『うるせー。早くしろよ。』
『あたしは練習もだけどマネの仕事も兼業してんの!!早く帰りたいなら片付け手伝え!(爆)』
『なら、シャワー浴びてくるわー。』
『おい(怒)はは〜ん。アンタはいつからそんな聞き分けのない唯我独尊男になったんだぁ?あぁん?』
綾から羽交い締めにされる。
『いててっ!離せっ!コラッ!』
『さつきぃ!アンタ一緒に桐皇行ったのにこいつの教育なってないよ!』
『シーーーーーーーーーーン』
バツが悪いのか綾を無視して片付けを進めるさつき。
『一緒に帰りたいんなら手伝え。じゃないならアンタとは帰らん!フン!』
『わぁーったよ!分かったから離せって!』
俺が観念すると綾が羽交い締めを解いた。
あー死ぬかと思った。
しょうがないから片付けを手伝う。
『綾、明日の練習内容なんだが・・・』
『ん?真太郎、どれどれ・・・』
片付けをしながら綾だけを見てると嫌でも分かってしまう。
緑間も。
『綾、そのパイプイスは俺が片付けよう。緑間とミーティングしていい。』
『あ!ありがとう!征十郎。』
赤司も。
『綾っち〜!』
『涼太!いま邪魔!』
『そんなぁぁぁー(´;ω;`)』
黄瀬も。
『綾ちん、お菓子たべていーいー?』
『敦、シャワー浴びた後!着替えて食べなさい!』
『ちぇ〜。分かったよ〜。』
紫原も。
みんな、あいつを好きなのが分かる。
ただ慕っている“好き”じゃねぇ。
俺が想う気持ちとおんなじ「好き」
独占欲。
それに・・・
『・・・なんですか。青峰君。僕の顔に何かついてますか。』
テツ。
『フン、なんでもねーよっ。』
俺はお前が羨ましい。
いつでもあいつと一緒にいれるんだからよ。
そしてテツも綾が好きなんだ。
テツが綾を見る目が優しくて、穏やかで。
俺はそんな目で見れない。
嫉妬と独占がぐるぐる駆け巡る。
『大輝!!』
『・・・ぁ?綾。』
『片付けも明日の打ち合わせも終わったしシャワー浴びて帰ろ!体育館の玄関で待ち合わせね!』
『おっおう・・・』
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