ミステリードリーム

□問題発生
1ページ/34ページ

In大阪
ここは誰も来ない秘密の場所。
私とあと2人しか来ない安らぎの場所。
チリンと扉を開ける音が部屋に響く。
「はぁ…めんどくさいなぁ…。」
私は重たい足を運びながらそこにむかった。

「…なに?」
「べつに…」
そう言って奥にズンズン入っていくこいつ…一氏 ユウジ。
用事ないのなら来んなや…。
そう思いながら焼いておいたクッキーやケーキなどをはこぶ。
まあ来ることはわかってたし。こいつの考えてることなんておみとうしだしね。
「さすがやな。」
「あたりまえやろ?誰と思ってるん?」
「あー…はいはい、斎賀 ハルサマやろー。」
ほんまムカつくわぁ…
「で?どうしたん?」
「そこまでおみとうしかいな。」
「まあアンタがここに来るのって何かあったときだけでしょう?あと金曜日。」
「そんなことないし。」
いやいや…そうだろう。
何かやっかいごともって来たりとか、悲しいとき、寂しいときはかならずここに来る。
まあ金曜日は私がなにか作るからなんだけどね。
「おつかれさま。」
「…おん。」
そう返事すると机に突っ伏して寝たユウジ…。
「寝顔はかわいいのに…。」

どうして私たちなんですか?
どうしてまだこんなに幼い子供なんですか?
どうして私たちの未来は決まってるんですか?
ねぇ…
どうして…?


あぁ、世界は残酷だ。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ