短編
□怒ってる彼。
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「ちょっ…はなして下さいっ!!」
「え〜いいやん。」
「俺らと遊ぼうや〜」
学校の帰り道…
一人で帰ったらこれだよ…
ホンマ、最悪。
「行こうや!」
「っ…や!!」
助けて…
蔵!!
「ぅわっ!」
「っなにすねん!!」
「はぁ…」
「…蔵。」
どうして…
「呼んだやろ。」
「…え?」
「俺のこと、呼んだやろ?」
「っ…」
「なに邪魔してんねん!!」
「ぁ~あ~?」
「……お前ら、、、しばくで?」
「なっ…なんやねん!」
「…殺したってもええねんで?」
「っ…覚えてろよっ!」
「…」
「ユキ。」
「…」
「…なんで先帰ったん?」
「、だって蔵…」
「だってやない。…ごめんなさいは?」
「…やや。」
「ごめんなさい、は?」
「…」
「…俺はお前と帰りたいねんって。」
「…」
「…だから今日みたいなことがおこらんためにも、一緒に帰ろ。な?」
「…ぅん……」
「…ほな、帰ろか。」
好きな人は、どうしてこんなに温かくて、優しいんだろう。
それは、私にしかわからない。