賈充

□セキニン取ってよ。
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「賈充は、俺のこと好きだよな?」

そう言って、唇を重ねた。



最近の賈充は、子上しか見ていない。
そりゃあ、俺だって、子上が上に立つ人間だってぐらい知ってる。その器があることも、賈充がそれを求めてることも。
俺も子上にちゃんとしてほしいよ。けど、だからって、子上に付きっきりってのは無いだろう。

「…は、?」

珍しくポカン…とした顔の賈充。こんな表現滅多に見れないから、永久保存版だ。

あぁ、でも、軍議の途中で連れ出したのはヤバかったかも。司馬師殿も子上も呆気にとられていて。
…だって、賈充が楽しそうに子上とばっかり話してるから仕方ねぇよな、うん。

なんて、適当に理由を付けて、頬に触れて、腰を掴んで、引き寄せて。

あ、また痩せたなぁ。

「おい、離せ。軍議に戻るぞ」
「ダメ。戻んない」
「チッ…何だっていうんだ…」

はぁ、と盛大な、それこそ子上のめんどくせ、とでも言いそうな雰囲気で溜め息を吐かれた。

何で、こうも伝わんねぇかな。

「…お前が、あんまり子上と一緒にいるもんだから、俺」



嫉妬しちゃったんだぞ?






セキニン取ってよ。






そう言うと、何かを察したように再び溜め息を吐かれた。






賈充かわいい。
でもこれじゃ賈充のかわいさが全く伝わらない!(>_<)

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