yuka短編集
□青峰誕生祭2013
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シャカシャカ…
「っし。完了」
ドリンクを素早く冷やし、洗濯機を押す。
ドリンクの温度もしっかり計り、ふぅとため息をつく。
「お疲れ様ー、早かったやん」
ズシッと頭に重さがのしかかる。
…この人は桐皇高校のキャプテン、今吉翔一センパイ。
「はぁ?センパイが早くしろっていうから終わらせたんですよ」
いつも一時間以上かかるドリンク作り。
桐皇は人数多いからね。
それを20分でやったんだよこっちは!
「そんなん言うた?記憶にないわー」
「ざけんなクソメガネ!!!!!」
ゴッと音を響かせ、あたしの頭に乗っていたセンパイの顎を殴る。
…センパイにとる態度じゃない?
知るか、そんなん。
「痛いやん…そんなとこも可愛えけど」
「黙れ」
フラフラ近寄ってくるセンパイをなんとか避け、さつきちゃんを探す。
「さつきちゃぁあああん!どこー!?」
後ろからは○鬼のように今吉センパイが迫る。
ちょっ…こわいってば!?
「ええやん、そない逃げんでも…」
振り向くと笑顔のセンパイ。
ん?ちょっと目開いてません?
はっ!桜井発見!
「桜井くん!助けて!」
「えっ…!?あ、すいませんすいません!生きててすいません!」
なぜか土下座始めるからスルーする。