yuka短編集
□無機質な笑顔
2ページ/7ページ
俺はバスケ部に入ったばかりだった。
自分の容姿や才能を伸ばしたくてキセキの世代がいるバスケ部に入部した。
案の定三軍始まりで、友達なんか一人も居なかった。
三軍の皆は俺のことを蔑み、嫉妬、憎しみなどがこもった視線を送ってきた。
肩身の狭い部活をしてきて、ついに物が隠された。
ピアスは母から誕生日プレゼントに貰ったものだった。
それは母からの最後の贈り物で、母は事故に遭い死んでしまった。
だから俺にとってとても大切な物で、肌身離さずつけていた…のに。
「………っ、無い、ピアスが無いっス…!」
なぜか外してしまってた俺のピアスは、三軍の奴らによってどこかに隠されてしまった。