へるぷみー
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キーンコーンカーンコーン…
予鈴のチャイムが鳴り、名前達は弁当を片付け始めた。
次の授業の準備しないと。
そう考えながら弁当を持って扉を開けると、少し後ろを振り返った。
ちらりと見ると、及川さんがこちらを見ていた。
ばちり、と目が合って、なにか言おうかな?と焦っていると、彼らも弁当を片付け始めた。
「名前、早く行くよ!」
グイッと腕を引っ張られ、無理矢理屋上から出された。
ああ、そう言えば次の授業体育だった、なんて呑気に考えながら走る。
教室についたころには、もう誰もいなかった。
完全に遅刻をした。