へるぷみー
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「あんた及川さんと付き合ったんだって!?!?」
学校の門をくぐって早々、女子の大群に言い寄られたり脅されたりしてきて、
なんとか教室にたどり着いたころには、もうチャイムがなっていた。
「おはよ!名前…朝から災難だねえ」
「ほんと…疲れるよ」
昨日のうちに飛雄と恵ちゃんに報告をした。
及川さんと付き合った、と。
恵ちゃんは喜んで電話をかけてくれたりして、本当に嬉しかった。
そこから長電話をし、やっと眠ったのは深夜すぎだった。
飛雄からは、返信はなかった。
今朝も飛雄はおらず、一人で登校してきた。
なぜなのだろう。
ズキン、と痛む胸を抑えながら、及川さんと軽くLINEをしながら登校した。
彼は朝練で、部室からの返信だったが。