小説
□悲しみの欠片:SIDE-A3
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ひとつになりたい…
ただそれだけだった。
でもそれが、
僕と君と彼の和音を
壊していった…
『なんだよ…これ』
たった小さな矛盾だった
「みないでっ…」
躰と心の矛盾だった…
『そうか、ティエリアか』
ただそれだけ。
「ハレルヤっ…」
3つの心がうまく噛みあわなかった、
『ふざけんなよ』
みんな愛しすぎて、
つたわらなかった。
「ティエリアは…悪くないよ、ハレルヤ」
初めてで、
不器用で、
愛しくて。
「全部…僕が悪いんだ」
目の前の君を、
直視できなかった。