小説

□憂鬱な色
1ページ/14ページ

金色の瞳を必要以上に濡らしながら、目の前のお前は俺に懇願した。


「頼むミハエル!」


右目を隠したアンバランス感と強気な物言いが可愛いのだが、今日のハレルヤはまったく可愛げがない。

可愛げとゆうか、俺が嫉妬してるだけなのかもしれないけど…


「知るかよばーか」


町中の喫茶店へ久々に呼びだされた俺は若干浮かれていた。

ハレルヤからの呼び出しなんてもう随分となかったから、いろんな妄想が膨らんだ。

ネーナは馬鹿だとほっぺを膨らませたけど、別に構わない。

ハレルヤからの呼び出しなんて…

素敵じゃないか。


「ミハエルしかいねぇんだよ」
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ