小説
□ハレルヤの消えた日《前編》
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「なぁアレルヤぁ!気持ちいぃだろお!気持ちいぃよなあアレルヤァ!」
アレルヤは自分の手で口をふさいだ。
快感の波におされながら、瞳をうるませ、顔を赤らめていた。
「‥‥っハレっ‥ルヤぁ」
ぞくぞくっと背中に背徳の影が走り、俺は微笑む。
「お前は俺だけを見てればいいんだよぉ!アレルヤぁ!よそ見なんてするんじゃねぇ!俺だけを見ろアレルヤぁ!」
俺はもみくちゃにされた感情とともに、ぐっと力を入れた。
「‥‥‥っぁあ!」
一瞬だけ目を見開いたアレルヤは、そのまま眠ったように目を閉じた。
「‥‥‥なぁアレルヤ‥俺だけを見てろよ‥ずっと‥ずっと」