リアルタイム
◆がっこうぐらし!
「眠れないんですか?」
「――みーちゃん。どうしたのこんな真夜中に。お手洗い?」
ふいに声をかけられ、振り返ってみればみーちゃんがいた。
「違います。目が覚めたらシキホ先輩がいなかったから、探したんですよ」
みーちゃんは少し怒ったように私に言う。それもそうだろう。状態が状態だ。こんな時に一人でもかけてあちら側に行ってしまったのならもうどうすることだってできないのだ。
「月を見てたんだよ。私もみーちゃんみたいに寝てたら何故か急に目が覚めちゃってね、そしたら月があんまりにもきれいだったから見惚れちゃったの」
夜空にはまん丸くて真っ白な月とあの日以来輝くようになった眩い星が散らばっていた。
みーちゃんは何を思ったのか座っている私の隣に寄り添って来てくれた。そして、手を重ねて一緒に座ってくれた。
「……どうしたの?みーちゃん」
「先輩があまりにも寂しそうだったので」
すこしニヤッとしながら得意げに言うみーちゃんを見て私より大人っぽいなぁなんて思いながらもムッとした。
「もう!淋しくなんてなってないよ!」
「ほんとですか〜?」
「みーちゃんってばなんでそんなに意地悪なの!?」
冗談のつもりでみーちゃんの腕を軽く叩くつもりだった。でも私の振り上げた手はみーちゃんに掴まれていた。
「私は……。私は淋しかったですよ先輩。目が覚めたら隣に貴女がいなくて不安になりました。どうしたらいいか分からなくて、取り合えず探さなきゃって思って……。
まさかあちら側に行ってるんじゃないかとかよくない考えも思い浮かびました。でも此処に居た。この教室に。シキホ先輩。お願いだから一人にならないでください。何かあったら私に頼っていいですから、だから…!」
ゆっくりと私の手を下しながらもだんだんと感情的になる言葉に私はどれだけみーちゃんに迷惑をかけてしまったかを思い知る。
みーちゃんは私を探している間にどれだけ私のことを思っていてくれたのだろう。どれだけ心配してくれていたのだろう。
それはきっと、私の想像する以上だろう。そう思うとなんでか胸のあたりがきゅうっとした。
「ごめん、ごめんね。みーちゃん。私みーちゃんを傷つけちゃったんだね」
「はい」
「みーちゃんいっぱい私のこと心配してくれたんだね」
「はい」
「そっか、ありがとう」
手を重ね合いながら見つめ合うと変な気持になる。
だからその気持ちをゆっくりおさめ慣れるように私は、みーちゃんを抱きしめた。
***
がっこうぐらし!はまってます。み―くんが一番好きです!!可愛いよ!み―くん!
2015/08/02(Sun) 15:43
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