えくそ6
□ケガの巧妙じゃないけど*
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「タオ、本当に大丈夫なの…?」
今にも泣きそうな顔で、もう何回目になるかわからない質問を「大丈夫だよ」って言うけど、安心してくれない。
そりゃぁ、腫れあがった足を見ちゃってるしね。大事を取って車イス移動だし。
「なにもしてあげれなくて、ごめんな…」
本当、もぉ可愛いなぁ。
確かにちょっと痛いけど、そんなに心配しなくてもいいのに。
ちょっとワガママ言っちゃいたくなるじゃん!
「じゃぁ、ワガママ言ってもいい?」
ぶんぶん音がするんじゃないかって位に頭を振ったジョンイナへ、最初のワガママを言えば顔を少し赤く染めながらも応じてくれた。
「じゃぁ、お湯かけるよ?」
「ん」
足には念には念を入れてラップを巻かれて、ビニール袋をかけられた。
人に頭を洗って貰うのって本当に気持ちがいい。ジョンイナが裸だったらもっと良かったんだけど。
「ジョンイナも脱げばいいのに」
「オ、オレは後で入るからっ」
「オレは気にしないのに〜」
「オレは気にするの…、もぉ、流すぞ!」
「わわっ、…あ、目に入ったっ!」
「え、だいじょ」
「んふふ、ウソ〜」
「〜っ!!」
目に入ったフリしてキスしたら照れちゃったみたいで、頭を結構強めに洗われた。大丈夫?毛根死んでない??
「身体は?」
「そ、それくらい出来るだろっ」
「え〜足にかからないようにするの、大変」
「……」
「ワガママ聞いてくれるって言ったのに」
「もぉ!わかったよ!!」
ブツブツ文句を言ってるけど、泡立てたスポンジは優しく身体に触れてくる。
「痛くない?」
「ん、気持ちイイよ」
背中からはじめて、首から下に下がっていく手はだんだんスピードが落ちてくる。
まぁ、なんでなのかっていうのは、大体察しがつくけど。
「うっ…」
「んー?」
「なんでも、ない…」
大人しく胸、腹、ソコは外して足へ移動していくスポンジ。
「ココは洗ってくれないの?」
「っ!ソコくらい自分でやれよ!」
「えーいいじゃん。なんで?エッチな事でも考えてんの?」
そう言えば渋々と、ゆるゆる手で洗ってくれた。なんてソフトタッチ。逆に興奮してきちゃった。
「…なんで、勃ってんの…」
ジョンイナの肩がプルプル震えてる。
恥ずかしいのかな?
「ジョンイナに触られたら興奮するでしょ」
「バカ…興奮すんなよ…」
「ね、もっと強く握ってよ」
またバカって言われちゃうかな?って身構えてたのに、しっかり強くなったその手にケガの功名だなと口角が上がった。
「ジョンイナやっぱり服脱いでよ」
「せ、せめてベッドの上で…////」
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