弱虫ペダル
□小野田くん
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「えっ。クッ、クリスマスですか!?」
一緒にどこか行こうって言っただけなのに、わざわざ立ち上がって…驚き過ぎでしょ。
付き合っているのに、クリスマス一緒に出掛けることとか考えてなかったのかな…。
ちょっと…かなり…彼女として悲しい…。
「なら、僕良いところ知ってます。実は前から先輩と一緒に行きたいなぁって思ってたんです…。」
顔を赤くして、一生懸命に話す彼にキュンとしてしまう。
やっぱり、私の彼氏はかわいい。
「イルミネーションがとてもキレイで、街全体がクリスマスをお祝いしているみたいなんです。しかも今だけ限定で、メイドさんもサンタクロースになってるんですよ。凄いですよね!!」
眼をキラキラさせて熱く語っているけど…そこって…どうせ…
「先輩!!一緒に行きましょうね!!
アキバへ!!」
…うん。知ってた…。
「あっ。僕…、先輩のサンタさん姿も見たいです。ミニスカートの…」
小野田坂道……恐ろしい子…。
………………
アキバでのクリスマスデートで貰ったプレゼントは、私に似ているというアニメキャラのストラップ…。
でも、僕の分もって言って、同じのを2つ買ったのは、ちょっと…かなり…嬉しかったぞ。